笑顔が印象的なDina Khoiruliummahさん。
「空気がきれい」と日本の印象を教えてくれた彼女は、インドネシア西ジャワ州出身で、来日4年目。
ディナさんおすすめの場所「学びの森」で待ち合わせ、園内のカフェ・KAKAMIGAHARA STANDでお話しすることにした。
空の青さと芝の緑が清々しい夏の日。窓から差し込む陽ざしが、彼女の宝石のような瞳を輝かせる。どこか神秘的な雰囲気を感じるのは、数千もの島からなる神々の住む島と言われるインドネシア出身からなのか。丁寧な日本語を話す彼女と話をしていると、穏やかで心地よい時間が流れる。
日本に興味を持ったきっかけは「アニメ」と微笑む。
小学生のころ、「NARUTO」や「ドラえもん」のテレビ放送に夢中になったという。今まで観ていたアニメとは内容もタッチも全く違う日本のアニメ。そこから、日本文化に興味を持ち、いつか日本へ行ってみたいという夢へ変わっていった。
インドネシアの大学で4年間日本語を学び、その後、留学のため日本へ。学びの森に隣接する中部学院大学で2年間介護福祉を学んだ。初めての外国、初めての1人暮らしに不安を感じることもあったが、一緒にインドネシアから留学した友人が近くにいてくれたことが心強く、楽しく過ごすことができたと振り返る。
在学中の2021年、友人に誘われ参加した「KIAフェス」。(「KIA」とは「Kakamigahara International Association(各務原国際協会)」の略称)
「アメリカやドイツなどいろいろな国のブースで、文化や食べ物などを知ることができ、とても楽しかった」とディナさん。「たくさんの方に自分の国のことも知ってほしいと思うようになった」と続けた。
KIAフェスは、各国のブースで、その国の文化や歴史、交流ができる多文化共生の国際交流イベントで、外国出身の方が主体となり企画から運営まで行っている。
ディナさんは、2022年から実行委員としてKIAフェスに関わり、今年は、インドネシアの伝統的なろうけつ染め「バティック(ジャワ更紗)」の柄を使用したクラフトワークショップを企画している。
歴史と伝統が色彩豊かに継承されてきたバティックの奥深さに触れながらインドネシアのことを知ってもらえたらとうれしいと意気込みを語る。
正装として用いられることが多いバティックは、近年では、普段使いとしても使用できるアイテムもあるそうだ。地域によって使用する柄が異なり、それぞれの柄に意味がある。KIAフェス当日は、ディナさんたちの説明を聞きながら、伝統文化に触れる貴重な機会になりそうだ。
休日は、アニメなど共通の趣味でつながるコミュニティやイベントに参加することもあるというディナさんに、これからしてみたいことを聞いてみた。
「日本国内を旅行してみたい。沖縄のきれいな海を見てみたい」と目を輝かせた。
「未来はわからないけど、楽しく過ごせていけたらいい」
そう話す彼女の笑顔をこれからも見続けたい。
撮影協力:KAKAMIGAHARA STAND
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