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サイクリングで広がる、木曽川エリアの楽しみ方。

FEATURE

サイクリングで広がる、木曽川エリアの楽しみ方。

サイクリングで広がる、木曽川エリアの楽しみ方。

新たなサイクリングの拠点「わたしの PARK」が、
木曽川沿いの拠点やまちの魅力をつなぐ。

2025.03.14

2024年12月14日、各務原浄化センター西側の木曽川河川敷にオープンした「木曽川前渡南公園」(愛称:Kakamigahara わたしのPARK 以下、わたしのPARK)。芝生ひろばやBMXのフリーバイクコース、日帰りグランピング施設などを備えた複合型施設だ。今後、木曽川沿いに整備が進むサイクリングロードの拠点としての活用も期待されている。今回は、新たな拠点からみえるまちの風景や楽しみ方について、「わたしのPARK」を整備した蔦井株式会社の服部崇拓さんと、木曽川上流域を整備・管理する国土交通省中部地方整備局木曽川上流河川事務所の齋藤大作さん、さらに市内でサイクリング専門店を営む河合光彦さんから、公園内のグランピング施設でお話を伺った。

左から、服部さん、齋藤さん、河合さん

−最初に自己紹介をお願いします。

服部:「わたしのPARK」の整備・運営を行う蔦井株式会社で働いています。蔦井株式会社は、公園や駐輪場などの公共インフラの維持管理を行う企業で、「わたしのPARK」も担当しています。

齋藤:国土交通省中部地方整備局木曽川上流河川事務所の所長です。木曽三川上流域の河川や堤防の整備、流域にある河川管理施設の管理を行っています。

河合:市内にあるサイクリング専門店「CYCLE・PRO ウイール」の店主です。 “自転車で健康づくり”をコンセプトに、自転車の販売だけでなく、サイクリングイベントの企画もしています。

−そもそも「わたしのPARK」はどのような経緯でできたのでしょうか。

服部:木曽川やサイクリングロード、木曽川街道に面した河川敷を、この地域(前渡地区)の活性化のために有効活用できないかと、かねてから地元からの要望があったそうです。その後、市として「木曽川の自然を体験でき、サイクリングや多様な催しを通じて、地域を超えた人々の交流が生まれる場所」をテーマとした公園の整備が決まり、令和4年にPark-PFI制度※による公募型プロポーザルで、我々の案が選定されました。
※Park-PFI制度:「公募設置管理制度」の通称。都市公園において飲食店、売店などの収益施設(公募対象公園施設)の設置または管理を行う民間事業者を、公募により選定する手続きのこと。事業者が設置する施設から得られる収益を公園整備に還元することを条件に、事業者には都市公園法の特例措置がインセンティブとして提供される


―「わたしのPARK」はどういった施設なのか、簡単に教えてください。

服部:「わたしのPARK」は、いくつかの機能がある複合型パークです。予約不要・無料で楽しめる「パンプトラック※のフリーバイクコース」、起伏がある原っぱで、子どもたちが自分で考えて遊べる「芝生ひろば」、地域の子どもたちの意見から生まれた「リボンスライダー(滑り台)」、その他、日帰りでバーベキューが楽しめる「デイグランピングHygge(ヒュッゲ)」や「イベントひろば」、さらに、サイクリングの途中に立ち寄れるドリンクスタンドや休憩所、展望台などがあります。
※パンプトラック:凹凸のコブが連続した波状のコース

―齋藤さんと河合さんは、「わたしのPARK」の話を聞いた時や、完成した公園を見て、いかがでしたか。

齋藤:市から申請が届いたことで、ここに公園ができることを知りました。Park-PFI制度は最近できた制度です。河川敷に関しても、官民が連携して癒しの場、憩いの場として活用する動きに、全国的に注目が集まっています。その先進事例になるのではと感じましたね。私自身もサイクリングが趣味で、普段から木曽川沿いを走っているので、この話を聞いてわくわくしました。完成してからも早速利用し、ドリンクスタンドでピザもいただきましたよ!


河合:私は、ニュースや店のお客さんからの話で知りました。この辺りだと「各務野自然遺産の森」でマウンテンバイクに乗る方が多いのですが、「わたしのPARK」にBMXのコースもできましたし、木曽川沿いにサイクリングしやすい環境も整っています。これからは、新しい自転車の楽しみ方が広がりそうだと感じました。

―木曽川沿川のサイクリングロードは、「木曽ポタ」と呼ばれていますよね。

齋藤:木曽川サイクリングルート「木曽ポタロード」を、愛称で「木曽ポタ」と呼んでいます。「ポタ」は自転車でゆったり走る「ポタリング」の略称です。木曽三川沿いをゆっくり自転車で走って、新しい出会いや発見をしてほしい、という想いから名付けました。全国的にも、木曽三川のように広域に拠点が点在していることは珍しいんです。せっかくなら拠点を繋ぎ生かそうと、周辺自治体と自転車活用推進協議会を立ち上げ、サイクリングロードの整備やマップの制作、ウェブサイトでの情報発信などを行っています。一人でも、家族や友人とでも、ゆるくサイクリングを楽しんでほしいと思っています。

河合:たしかに、サイクリングロードがあることは自転車乗りにとって魅力的ですね。特に初心者は交通量が少ない方が走りやすいので、まとまった距離のサイクリングロードがあるのはありがたいです。

―木曽三川沿いや「わたしのPARK」のサイクリングスポットとしての魅力は他にもありますか。

齋藤:岐阜県と愛知県を繋ぐ橋がいくつかあるので、自転車で渡ると気持ちいいですね。雄大に流れる木曽川を見下ろしたり、犬山城を眺めたり…。岐阜の山々が紅葉したり、雪が被ったりするのを見て、季節の移り変わりも感じられます。

河合:そういった眺めもサイクリングの醍醐味ですよね。景色の写真を撮りながらサイクリングするのも楽しいです。

服部:サイクリングの途中で気軽に立ち寄れる場所がたくさんあることも魅力だと思います。「わたしのPARK」は「河川環境楽園」まで往復10kmくらい。他の木曽三川沿いの公園などの拠点までの距離感もちょうどいいです。

齋藤:「わたしのPARK」は、サイクリング以外も楽しめるので、自転車に乗る方だけでなく、いろいろな方が使えるところも良いですね。例えば、近くにある「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館(空宙博)」など、各務原市内のさまざまな施設に繋がる拠点になれば、ここがまちの魅力を引き出す一つのツールにもなると思います。

服部:そうですね。我々もサイクリングの拠点として整備していますが、自転車に乗らない人にもたくさん活用していただきたいという想いもあって、芝生ひろばやグランピング施設を併設しました。

−「わたしのPARK」は完成したばかりですが、今後取り組みたいことや、望むことはありますか。

服部:まずはもっと多くの方に「わたしのPARK」を知っていただきたいです。その第一弾として、3月に「第1回木曽ポタ・パークリンク大会」を開催します。「河川環境楽園」を出発地点とし、「わたしのPARK」や「138タワーパーク」、「フラワーパーク江南」など、木曽川沿いの拠点を周遊してもらいます。各スポットでは地元の名産品も食べられるので、サイクリングしながら、まちのことも知ってもらいたいですね。

齋藤:私も参加予定です!走るだけなら2、3時間だと思いますが、途中でいろいろな場所に立ち寄って、サイクリングを楽しみたいと思っています。

服部:他にも、安全に自転車に乗るにはメンテナンスが必須なので、自転車の整備について学べる企画などができればと考えています。自転車好きな方にも、どんどんこの場所を活用してもらいたいですね。

河合:私たちも3月に「わたしのPARK」を発着とした、ロゲイニングのイベントを開催します。ロゲイニングとは、地図を読み解きチェックポイントを回り、その得点を競う競技です。今回は楽しむことを目的に、チェックポイントで写真撮影をすることにしました。

齋藤:私も「わたしのPARK」がイベントなどで活発に利用が進めばと思います。一般道もコースに含め、まちに繰り出すような企画があれば面白いですね。テーマによってコースを変えたり、その季節ならではのコンテンツがあったり、飲食店とコラボしたり…。河合さんのイベントのように写真を撮るのもいいですね。多様な企画を通じて「わたしのPARK」を知り、そこからまちの魅力に触れる人が増えれば、サイクリングの拠点としてはもちろん、まちの賑わいもここから生まれていくと思います。

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2025.03.14

WRITER PROFILE

株式会社リトルクリエイティブセンター LITTLE CREATIVE CENTER Inc.

こんにちは!株式会社リトルクリエイティブセンターです。岐阜にあるデザイン会社で、デザイン業務や編集・出版を中心に活動しています。また、東京・日比谷でアンテナショップ「岐阜トーキョー」を運営し、首都圏で岐阜を編集して情報発信しています。2020年春に各務原市と連携協定を締結。首都圏に向けてまちの魅力を一緒に発信していきます。

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