
川島小網町の住宅街にある一軒家。金・土・日の週に3日だけオープンする小さなケーキ店、Nancakeだ。
岐阜市内の人気洋菓子店で経験を積んだパティシエール・南河美紗さんが1人で切り盛りする店は、1坪ほどの広さ。ガラス張りの正面には、ケーキが入ったショーケースが見えるように配置され、後ろには電動ミキサーなどの機材が置かれた作業台やオーブンなどが並ぶ。お客さんが来たときに窓を開けて接客する、キッチンカーのようなスタイルだ。
その日の気分によって決まるというラインナップは、季節のフルーツのフレジェ風ケーキをはじめ、クリーム大福、プリンなど、10種類ほどがショーケースに並ぶ。人気のシュークリームは、こんがりと焼かれたクッキーシューの中に濃厚なのに食べやすいカスタードクリームがぎっしり。そのおいしさに取りつかれたリピーターも多いそうで、わが家でも大好評の逸品だ。
「生まれ育った川島は、自然が豊かで人が温かい」と言う南河さん。この地域に合った、老若男女に愛され続けるケーキ作りがモットー。だから、Nancakeのお菓子は、おしゃれで凝ったものより、シンプルな見た目、分かりやすい名前、手ごろな価格。そして、甘さ控えめで誰でも食べられることを意識している。
結婚を機に、一度はお菓子の世界から遠ざかっていたが、「また、ケーキ作ってよ」という友人のひとことから創業を決めた。店の場所に選んだのは、南河さん兄弟が子ども部屋として使っていた実家の離れ。部屋の改装や看板製作は兄弟が手掛けてくれたそう。家族や友人、地元への思いがたっぷり詰まった店なのだ。
地域に合ったケーキから始まった「おいしい」は、人から人へと伝わり、地元以外からも多くのお客さんがこの小さな店を訪れるようになった。大人も子どももペロリと食べられるNancakeのお菓子は、これからも新たなとりこを増やしていくに違いない。ホールケーキやオーダーケーキは、完全予約制のため事前の注文をお忘れなく。
Nancake
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