おでこには髪が張り付き、汗でTシャツの色が変わっている。そんなことには構いもせず真剣な顔で遊具によじ登る子どもたち。
走って、登って、触って。元気いっぱいに遊ぶ子供たちとそれを見守る親御さん。たくさんの親子の幸せそうな笑顔が印象的だった。
KAKAMIGAHARA PARK BRIDGEは、「Park-PFI」を活用して、2021年3月27日にオープン。木育施設「遊び創造labo」や飲食店も入り、賑わいを創出する拠点となっている。ちょうど学びの森と市民公園の間にあるから、並木通り沿いに佇むガラス張りの建物を目にしたことがある方も多いだろう。ブリッジと言う名前には、各務原を代表する2つの公園を「繋ぐ」と言う意味が込められているんだとか。
学校の体育館のように天井が高く大きな建物。梁や柱に木材がふんだんに使われているせいだろうか。体育館のような寒々しさはなく、施設内はどこか温かみのある雰囲気だ。長い柱芯間距離を実現するため「トラス構造」と言う工法が採用されており、柱が少ないことで空間がとても広く感じる。
入口を入ってまず目に入るのは、施設内を斜めに走る大きなスロープ。勢いをつけて駆け上がっては、走り降りる子どもたち。そのスロープの下には、洞窟の様なスペースが設けられており、子どもたちが思い思いの遊具を持ち込んで自分だけの秘密基地を作っていた。
スロープ以外にもたくさんの遊具があるが、それぞれの遊具にあえて名前をつけていないんだそう。
既成の遊び方、使い方にこだわらず自由な発想で楽しんでもらいたいとの考えがあるようだ。皆さんも、お子さんと一緒に自分たちだけの遊びを発明してみてほしい。
一通り遊んだ後は、室内から飛び出してみるのも楽しみ方の1つ。一度入館した利用者さんは、施設外で使えるテントやテーブル、三輪車や自立式のハンモックなどを借りることができる。学びの森プロムナードを三輪車でクルージングした後は、テント、テーブルを借りて学びの森でお弁当ランチなんてのもいいだろう。
気候のいい日はもちろんだが、厳しい暑さでお子さんを外で遊ばせるのがはばかられる時、日曜日なのに雨…そんなときもKAKAMIGAHARA PARK BRIDGEに来てみてほしい。きっと最高に幸せな一日を感じられることだろう。
そうそう。ここは決して子どものみを対象とした施設ではない。全世代の様々な人が交差する場所を目指して、今も色々な仕掛けを準備中なんだそう。新たな出会いの中でたくさんの化学反応が生まれれば、このまちはますます活気づく。賑わいを創出する基地としても期待のかかるKAKAMIGAHARA PARK BRIDGEには、今後も大注目だ。
※公募設置管理制度(Park-PFI)
飲食店、売店等の公園利用者の利便の向上に資する公園施設の設置と、当該施設から生ずる収益を活用してその周辺の園路、広場等の整備、改修等を一体的に行う者を公募により選定する制度
KAKAMIGAHARA PARK BRIDGE
KAKAMIGAHARA PARK BRIDGE カカミガハラ パーク ブリッジ
各務原市那加雲雀町30-1
営業時間:10:00~17:00
定休日:水曜日(祝日は営業)
駐車場:無。公共駐車場をご利用ください(最初の3時間まで無料。以降1時間ごとに100円)
WEB:https://www.kparkbridge.com
南村 高志MINAMIMURA TAKASHI
1979年生まれ。会社員、2児の父です。音楽好きで週末の夜は柳ケ瀬界隈のライブハウスに出没します。市民ライターへの応募はOFTにタダで入れるのでは?との不純な動機からでしたが、まじめに各務原市のヒト・モノ・コトを発信していきます。