OFFICIAL ACCOUNT公式アカウント
  • facebook
  • X
  • instagram
K+nit 移住相談 CONTACTCONTACT
カタカミナという服。

Our Favorite City
カタカミナという服。

カタカミナ

カタカミナ

  • シェアする
2023.03.17

私が初めてカタカミナを知ったのは、友人のインスタグラムだったと記憶している。友人が身にまとっているスカートの、そのドレープの美しさに一瞬で目を奪われた。聞けば、市内で作っているという。即、問い合わせたのが5年ほど前のことである。
子どもの頃、少しふわっとしたスカートやワンピースを着ると、急にしとやかな女性になったような気がしたが、カタカミナの服はそんなことを思い出させる。

デザイナーでありパタンナーの小野美奈子さんは、子どもの頃から服が好きだったそう。小学校の体操服をチョキチョキ切って帽子を作ったと楽しそうに話す。高校で服飾を学び、東京エスモードジャポン総合コースへ進学。対象の学生ではないのに、友人に付き添って聞きに行ったパリへの留学説明会。その場で留学を決意し、書類にサインした。エスモードパリ本校でデザインを学んだのち、あるブランドのパタンナーとして4年働いて帰国。自身のブランドを立ち上げた。

転機は、オーガニックに興味を持ち、自給自足の暮らしを目指して秋田県に移り住んでいた2011年。東日本大震災が発生。たまたま実家に帰省していたが、戻るはずだった秋田に向かう新幹線がない。時間が経つにつれて、各務原の暮らしやすさ、居心地の良さに気づく。都会、田舎の暮らしを経験し、極端にそのどちらでもない「故郷」に落ち着いた。そのうちに知り合いから服の注文が入るようになり、それが増えていったというのがカタカミナの始まりだった。

ずっと不思議に思っていたのは、SNSに投稿される彼女の顧客が皆、個性的で素敵だということ。優しい、柔らかい印象のワンピースを身にまとっているのに、何か強いものを感じる。ストンとしたシンプルなデザインで、まっすぐなラインが印象的な服。だからこそ、それを着る人そのものが生み出す曲線が個性として表現されるということに、彼女と話していて気がついた。それは体型だけでなく、姿勢や仕草、もしかすると人格まで影響しているかもしれない。お洒落することが好きな人たちの中でも、自分らしさをきちんと表せる人、表したい人が彼女の服を選んでいる。「自然に生まれるドレープの美しさ」を、作った彼女と、それを着る人で「デザイン」している。「ほんの少し、襟の切り込みを深く」といった細かい注文を受けてくれるということも個性を出している理由の一つかもしれない。

仕上げた洋服の襟の裏側には、屋号の由来となったカタカムナ文字を使って名前を入れてくれる。「背守り」だという人たちがいると聞いた。カタカムナについて調べてみたが、思想や哲学に近い印象かと思う。私にその真意はわからないが、気持ちが上がることは身をもって実感している。

DATA

カタカミナ カタカミナ

Instagram: @katakamina

  • シェアする
2023.03.17

WRITER PROFILE

OFK編集部OFK編集部

こんにちは、OFK編集部です。当サイトOUR FAVORITE KAKAMIGAHARA(OFK)は各務原市に関するヒト・モノ・コトなど様々なことをお届けします。サイトと連動してSNSも随時更新中です。合わせてチェックしてみてください。 各種SNSはこちらを検索⇒@ofkakamigahara

OFFICIAL ACCOUNT公式アカウント
  • facebook
  • instagram
Page Top