壬申の乱の英雄・村国男依をまつった村国神社境内にある、村国座。神社の祭礼で奉納する地歌舞伎を上演するため、明治10年頃に建設され、江戸時代末期から明治時代初期の劇場建築の典型を今に伝える数少ない農村歌舞伎舞台だ。客席と舞台を備え、本格的な回り舞台と広い花道、奈落を持っており、素朴で力強い造りが特徴的。昭和49年には、国重要有形民俗文化財の指定を受けた。また、平成18年から3年掛けて平成の大修理を行っている。
大修理後は、音楽フェス「OUR FAVORITE THINGS」が平成21年から5年間開催されるなど、歌舞伎以外の公演にも幅広く活用されている。これまでに村国座の舞台に立った、主なアーティストは以下のとおり。山中千尋(Jazz piano)、三浦一馬(Bamdneon)、大萩康司(Guitar)、鈴木大介(Guitar)、PE’Z(Jazz)、古澤巌(Violin)、畠山美由紀(Vocal)、純名里沙(Vocal)、ショーロクラブ、小西康陽、口口口、七尾旅人、奇妙礼太郎…など。