もともとは京都の飲食店で夫婦共働きだったという加藤さん。出産を機に2人は共に革細工の道へ進んだという。2年前、夫の故郷・各務原に戻り、実家のすぐ近くで住居兼店舗「カロトギフ」を開業した。
「カロトギフ」は、オリジナルブランドの革製品のほか、自分たちの好きな作家作品や、アンティークなどを集めたショップであり、美佐さんの手料理がいただけるカフェでもある。実は、改装作業も自分たちの手で行ったという。「京都で暮らしているのも良かったんですが、やはり親のことが心配だったし、岐阜には帰ってきたかった。だったら、まだ身体が元気なうちに…と決心して、自分たちのお店を故郷で始めました。」両親を心配する優しいご夫妻の心遣いが、各務原に素敵な場を作るきっかけとなったわけだ。
「各務原に友人が来たら、私はまず飛行機を見に連れて行く。火曜日は自衛隊の練習日だからすごくたくさんの飛行機が飛ぶんでオススメですよ」と美佐さん。彼女が初めてこのまちに訪れた時、飛行機がすぐ真上を飛んで行くその迫力に感動したのだそうだ。「では、その他にオススメのスポットは?」という質問に対して「他には何もないかも」と笑いながら、「でも、私はこの場所があるだけで幸せ。」と語った。
大らかで陽気な美佐さんとの会話も楽しみながら、ゆったりと時間が流れるこの空間に身を任せてみてはいかがだろう。
遠藤 弘崇ENDO HIROTAKA
各務原市在住で、普段は各務原市の工務店で住宅設計の仕事をしています。音楽が好きなことから、各務原市主催の夏フェスOFTにボランティアスタッ フとして参加しました。 市民ライターとして各務原市らしさを発信していきたいと思います。