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離れていても、繋がっている。地域を越えるコミュニティのかたち。

FEATURE

離れていても、繋がっている。地域を越えるコミュニティのかたち。

離れていても、繋がっている。地域を越えるコミュニティのかたち。

クリスマスの学びの森に、
自分たちが見たい景色をつくる。

2022.12.16

学びの森では、2020年から毎年、クリスマスマーケットが開催されている。その夜は子どもも大人も、まちのみんなが浮き足立つ。クリスマスマーケットを企画、運営する中心的な役割を担っているのが、「かかみがはら暮らし委員会」の一員であり、現在は大阪芸術大学に通う大学生、野口大輔さんだ。野口さんを含む4名の企画メンバーに、クリスマスマーケットの軌跡や、今年の企画に対する思いをオンライン取材で伺った。

戸高翼さん(左上)、野口大輔さん(右上)、高田沙織さん(左下)、浅野帆乃香さん(右下)

―最初に自己紹介をお願いします。

野口:野口大輔です。岐阜市出身で、各務原西高校に通っていました。今は、大阪芸術大学芸術計画学科2年生でイベントの企画や運営を学んでいます。

戸高:かかみがはら暮らし委員会第3期委員長の戸高翼です。普段は、「つばさ商店」として、自分のスキルや時間を売る事業をしています。暮らし委員会ではマルシェの企画や、大輔と関わるきっかけとなった、月一の交流会「寄り合い」の企画と司会をしています。

高田:高田沙織です。フリーカメラマンをやっています。月に1回、KAKAMIGAHARA PARK BRIDGE(以下、KPB)で子どもにカメラを教えています。かかみがはら暮らし委員会のメンバーでもあり、スタンドカメラ部の部長を務めています。

浅野:飛騨五木株式会社の浅野帆乃香です。今年4月に入社しました。普段はKPBに勤めていて、デザインプロデューサーとして、店舗の運営やイベントの企画、チラシなどのデザインもしています。

―クリスマスマーケットを始めたきっかけを教えてください。

戸高:クリスマスマーケットは今年で3年目で、きっかけは大輔が寄り合いに来てくれたことだよね。

野口さんが参加した2020年2月の寄り合いの集合写真。

野口:高校3年生の時、高校生のうちに何かイベントを企画してみたいという思いがありました。2020年2月の寄り合いに参加して、その思いを話してみたら、翼さんをはじめ、みなさんすごく協力的で、いろんな前向きな反応をいただいたんです。

戸高:寄り合いって高校生が来てくれることは珍しいから、もうそれだけでみんな応援したい気持ちになるんだよね。しかも、自分が各務原西高校出身なので、母校の制服を見て勝手に盛り上がっちゃって(笑)。

野口:寄り合いの数日後、翼さんが個別で相談に乗ってくださったときに、タイミング的にクリスマスマーケットができるかもしれないねと提案していただき、企画してみることになりました。

戸高:マルシェやイベントの経験はあったから、何か協力できたらいいなと思って。

野口:大人がいっぱいいる空間で、正直、ビビってたんですけど、ここでビビっていたら、普通の高校生やなと思って、だいぶ背伸びして頑張りましたね(笑)。どんなイベントをやりたいのかというのは、自分でもよくわかっていなくて、最初はありがちな企画を提案していました。相談に乗っていただくうちに少しずつ自分のやりたいことが見えてきて、同時に地域やコミュニティの雰囲気にも合うような企画を考えました。

2020年のクリスマスマーケット「安らぎの丘のクリスマス」

戸高:大輔がやりたいことがマーケットだったわけではなくて、実現しやすいのがマーケットだっただけなんだよね。大輔はすごく逞しくて、それから自分でどんどん色んな人と繋がって、自然と各務原のコミュニティに馴染んでいった。

野口:高校3年生は、本来は部活ですごく忙しいはずだったのですが、コロナ禍で全然活動がないという状況で。それもあって積極的に動いていました。

―大阪に進学してからも、各務原に関わっていくというのは自然な流れでしたか?

野口:そうですね。大阪から岐阜に帰省するタイミングで遊んでもらったり、いつも、みんなに会いに来ていて。2年目のクリスマスマーケットも自然な流れで企画することになったんです。

戸高:クリスマスマーケットそのものは、大輔がどうしても続けたいというわけではなかったから、2回目をやることは決めていなかった。でも、1年目の出店者さんから「クリスマスマーケット今年もやるの?」という連絡が来たんだよね。大輔が最初にやったマーケットの印象がよかったからだと思う。それで「やる?」って聞いたら、二つ返事で「やる。」って。

野口:うんうん。ただ、当日は都合がつかなくて行けないということは決まっていたんです(笑)。

2020年のクリスマスマーケット「安らぎの丘のクリスマス」

戸高:コンセプトは大輔が考えて、リモートで会議をして、俺たちが実現していくみたいなスタイルだったね。

高田:私も手伝いの一員として参加しました。あと、メインビジュアルの相談も受けたかな。

戸高:1年目に沙織さんが撮った写真を、2年目の告知で使わせてもらったね。暮らし委員会のメンバーには、大輔が高校生のときにやったイベントという印象が残っていて、今年はやらないの?という期待の声が上がっていた。

―1年目の景色がみんな忘れられなかったんですね。ちなみに、今年のきっかけは?

高田:去年のクリスマスマーケットが終わった時点で、また来年もやりたいなと思っていて、私が大輔を「クリスマスマーケットやろうよ。」と誘ったのがきっかけです。8月だったかな。

野口:そうですね。僕がやろうと言ったわけではなくて、周りの声を受けて関わらせてもらっている感じなんです。


2021年のクリスマスマーケット「ひととき坂のクリスマス」

高田:クリスマスマーケットの夜のキラキラした雰囲気がすごくよかったことと、去年やってみて、改善点が自分なりに見えてきて、それを解決したいという思いがありました。

野口:声を掛けてもらえるのはすごく嬉しくて、もちろんやるぞと。今年は現場にもいけるし(笑)!

―KPBはどのような繋がりで連携することになりましたか?

浅野:高田さんからクリスマスマーケットをやりたいという話を伺ったのがきっかけです。もともとKPBの夜の活用方法については色々と考えていたところだったんです。夜に音楽や食事を楽しめるイベントはやったことがなく、ぜひ一緒にやりたいと思って。

野口:今回は「クリスマスの温度計」というタイトルです。最初、沙織さんから去年までのマーケットとは違う、アートを取り入れたクリスマスマーケットができたらいいなという話を聞いていて、めちゃくちゃ共感したんです。今、大学でいろんな作家さんに囲まれていることもあって、この話の流れはいいご縁だなと。各務原と大学の仲間を繋げたらいいなという思いや、作品をつくりあげていく達成感も、みんなで一緒に味わいたいと思って、アートを取り入れることを決めました。

高田:企画し始めた8月末くらいから、私がやりたいキーワードを上げて、大輔がそれをかたちにしていってくれたよね。

会議には今回取材させていただいたメンバーの他、かかみがはら暮らし委員会代表理事の長縄尚史さんやKPBスタッフが加わり、リモートで実施。

―野口さんのポジションは周りのみんなのやりたいという気持ちをかたちにする、ディレクション的な役割ですね。

野口:そういったポジションがめっちゃ好きなんです!

―ごく自然に進んでいるようですね。

野口:大阪に来た時、「都会すげー!」ってなりました(笑)。そこで岐阜なんてどうでもよくなってしまうパターンの人もいると思うけど、僕は岐阜を出る前に、おもしろくて変なコミュニティを見つけていたから、そうはならなかった。

戸高:自分は岐阜が嫌で出たから、岐阜のことなんて一切考えていなかった。一方で、考えたら考えたで、その土地に腰を据えるタイプ。もし俺が大阪に行っていたら、大阪に染まると思う(笑)。自分が地元のことを顧みないタイプだから、大輔はすごいと思うし、純粋に嬉しい。

野口:都市として発展していて、流行りのものがあるという点では、もちろん大阪が優っているけれど、大阪でおもしろい人がそろっている素敵な場所を探そうしたときに、なかなか都合よくは見つからない。人口もコミュニティの数も多くて、この人たちといっしょにやりたいと思える人に出会うまでが難しいと思うので、この繋がりを大切にしたいです。

戸高:うんうん。みんな一度は外に出ればいいと思います。でも、帰ってくる場があることは大切だから、その一つとしてまちの交流会「寄り合い」を続けています。大輔みたいな動きはとても嬉しい。自分から何かを巻き起こすわけではないけど、みんなの中に良い記憶があって、みんなが大輔に声を掛けることは、大輔がつくったものの価値が年々新しい価値を生んでいるということだと思う。

浅野:リモート会議なので、わたしはまだ野口くんに直接会ったこともないんですけど、野口くんが最初に描いてくれたコンセプトがあって、イメージを膨らませることができました。去年はすごく寒かったと聞いているので、KPBの屋根があるという特徴を活かして、音楽もあって、あたたかいKPBをお客さんに感じていただけると嬉しいです。

高田:最初、声掛けた時には、思ってもみなかった展開に進んだなという感じがします。計画はしっかりできたから、当日が終われば成功!アートという案も一番最初から出てたものではないし、出てからもできるのかできないのかとなっていたけど、順番にかたちになっておもしろくなってきた。近くで見ていて、ただのクリスマスマーケットじゃないという気がします。

戸高:今年はすごいよね。大輔は毎年想像を越えてくる。いい意味で思っていたのと違って、それが大変さを生むのは間違いないけどね(笑)。大輔は、大事なところで局所的にこれやりたいという強い思いがあるんだよね。それが想像もしなかったところに連れていってくれる。期待してください。

クリスマスの温度計

素敵なアイテム、美味しいフードやドリンクが並ぶ、絵本を舞台にしたマーケット。
森の中に点在するアーティストによる装飾。
夜のパークブリッジを会場にした生演奏。

この絵本は、”温度の美しさ”を記録する村人たちの物語。

村人たちが表現する”温度”がコンテンツとなり、村人も来場者も一緒にクリスマスを楽しめる空間が学びの森にひろがります。

絵本のページをめくるように、1ページ1ページお楽しみください。

●日時●
2022年12月24日(土)
・装飾展示:10:00〜21:00
・マーケット:16:00〜21:00
・ワークショップ:18:00〜21:00
・音楽ライブ:18:30〜/19:30〜/20:30〜
※小雨決行

●場所●
学びの森・KAKAMIGAHARA PARK BRIDGE
岐阜県各務原市那加雲雀町10-4
(名鉄 各務原市役所前駅 または 市民公園前駅から徒歩3分)
※周辺道路・駐車場の混雑が予想されるため、公共交通機関をご利用ください。

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2022.12.16

WRITER PROFILE

株式会社リトルクリエイティブセンター LITTLE CREATIVE CENTER Inc.

こんにちは!株式会社リトルクリエイティブセンターです。岐阜市にあるデザイン会社で、デザイン業務や編集・出版を中心に活動しています。また、東京・日比谷でアンテナショップ「岐阜トーキョー」を運営し、首都圏で岐阜を編集して情報発信しています。2020年春に各務原市と連携協定を締結。首都圏に向けてまちの魅力を一緒に発信していきます。

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