
那加新田町に店を構えるのは、私の幼少期からの行きつけの店「ラーメン・まぜそば 麺丸」。2024年11月に開店24周年を迎えた。常連客も数多く、たくさんの人から愛されているお店である。
店内に入ると、店主の恩田幸治さんが温かく迎えてくれた。カウンター席と座敷席があり、注文は券売機で行う。
今回は、私がこよなく愛する台湾まぜそばを注文した。
今まで何杯食べてきたのかもわからなくなるほどここのまぜそばを食べてきたが、完成されたまぜそばは、何度見ても私の食欲を掻き立てる。台湾ミンチをはじめ、玉ねぎや、ニラ、魚粉、黒バラのりなどが盛り付けられ、真ん中には卵黄が置かれている。お好みでにんにくを入れることもできる。麺は台湾まぜそばに限らず、すべて自家製麺だ。全粒粉を配合して作られており、通常の小麦粉と比べて栄養価が高く、健康のためにとても良いと言われている。
早速、麺と具をしっかりとかき混ぜ、口へと運んだ。タレと絡み合った太麺は、しっかりとした噛み応えがあり、絶妙な旨味とクセになる辛みが口いっぱいに広がる。私の箸は止まることを知らず、あっという間に完食してしまった。まぜそばには無料で追い飯を頼むことができ、余ったタレと絡ませて食べるのもとても美味しく、シメにぴったりだ。
今や1つのカテゴリとして成立している台湾まぜそば。他のお店とは違う、何とも言い表しがたいこのクセになる辛みの要因について聞くと、それは秘伝のカレースパイスにあるという。今回も大満足な一杯だった。
「自家製麺でラーメンを作りたかった」と恩田さん。開店当初は知識も少なく、悩み続けていたという。そんな中、大きな支えとなったのは家族の存在だった。「諦めたら、終わり」と、スープづくりや材料の配分など自分が納得できるまで試行錯誤し、より美味しい味を追求し続けた。醤油だけでも何百種類とあり、当時はネットで簡単に情報を得ることが難しく、本を読んだり、実際にお店に足を運んで食べたりして研究したという。
「楽しいからやり続けられている」と恩田さん。ラーメンを作り続けてあっという間に20年以上の月日が流れたという。常に自分のベストを尽くして、さらなる美味しさを追求している。「新型コロナウイルスの影響で外食の機会が減少してしまった人たちにも喜んでもらえるようなラーメンを作りたい。ラーメンが各務原のまちおこしのきっかけになってくれたら嬉しい」と語った。
麺丸には今回紹介した台湾まぜそば以外にも、美味しいラーメンはたくさん存在する。特に「豚なんこつチャーシュー麺」は、麺丸の看板メニューでもあり、7時間煮込まれたトロトロのチャーシューが特徴だ。この味を求めて市内はもちろん、市外からも多くの人が足を運ぶ。
「お客さんに喜んでもらいたい」という思いで、今日も進化を続ける「ラーメン・まぜそば 麺丸」。ぜひ一度足を運んでみてほしい。
ラーメン・まぜそば 麺丸
ラーメン・まぜそば 麺丸 ラーメン・マゼソバ メンマル
各務原市那加新田町2-32
営業時間:11:00~14:00(L.O.13:45)
18:00~20:30(L.O.20:00)
定休日:月曜日・火曜日
TEL:058-371-8162
WEB:https://menmaru.info/
浅野 晴大h.asano_ofk
生まれ育った各務原の魅力を、たくさんの人と共有できたらなと思います。よろしくお願いします。