OFFICIAL ACCOUNT公式アカウント
  • facebook
  • X
  • instagram
K+nit 移住相談 CONTACTCONTACT
3世代が紡ぐ、焼肉物語。

Our Favorite City
3世代が紡ぐ、焼肉物語。

丸美 焼肉店

MARUMI YAKINIKUTEN

  • シェアする
2018.10.19

「なんでこんなお店にお客さんが来てくれるんだろう」店主・深尾尚さんがはにかむように呟いた。共にお店を切り盛りする妻・美恵子さんが笑顔で肩をたたく。微笑ましい一幕にこれまでの紆余曲折沢山の思い出が詰まっていることを感じた場面だった。

丸美焼肉店は、昭和43年12月15日、おがせ池を望むように誕生し、創業50年余りが経つという。店舗はその頃からほとんど変わらず、昭和の面影を残し、店内にはロースターから煙が立ち込め、「ザ焼肉屋」という出で立ちである。豚肉をメインに提供しているため、牛肉とは異なるすっきりとした油でいただける。内臓系も取り扱っており、他店では味わえない焼肉を堪能することができる。肉とタレはとにかく新鮮なものを出すことにこだわっており、タレの甘辛さにお酒も進む。その上、沢山食べてもリーズナブルなのも嬉しい。締めで食べる中華そばは絶品。さらにカウンターのガラス越しに並べられた、メニューに載っていない商品も焼肉にアクセントを加えてくれる。

店頭には、娘・宇野直美さん、そして、孫・文人さんも並ぶ。3世代が並んでいる風景は店内の空気を一気に暖かく感じさせる。店頭から聞こえる「いらっしゃいませ」が「おかえりなさい」に聞こえてしまいそうな雰囲気である。常連客だけでなく、最近では若いお客さんも増えてきているのだと話してくれた。常連客には、いつまでも変わらない、変わってほしくない当たり前のお店として存在し、新規の客にはどこか懐かしさを感じさせてくれるお店なのだ。そして、店頭に3世代が並んでいるように、お客さんも世代を超えて、当時子どもだったお客さんが家族を築き、また来てくれているのだという。それは、あの頃と変わらない場所として認識されているからであろう。孫・文人さんは「昔からのお客さんや父親が飲んでいる場所をなくしたくない」と思い働き始めたと言う。その言葉に目まぐるしく変わっていく世の中で変わらないものがあるということの大切さを改めて認識させられる。

開店当初は、右も左もわからずお客さんから多くのことを教わり、助けてもらってばかりだったという。「サラリーマン時代は人に使われるのが嫌だった」そんな尚さんがお客さんの言うことは素直に聞いていたというのが何だか微笑ましかった。

「なんでこんなお店にお客さんが来てくれるんだろう」その答えはロースターからの煙立ち込める店内に充満しているのである。

丸美 焼肉店

DATA

丸美 焼肉店 MARUMI YAKINIKUTEN

各務原市各務おがせ町7-105
営業時間:16:00~21:00 ※LOは要問合せ
定休日:月曜日
TEL:058-384-3811

  • シェアする
2018.10.19

WRITER PROFILE

大松 大洋OOMATSU HIROYOSHI

石川県七尾市出身。東京でサラリーマンとして働いた後、現在は各務原市で消防職の救命士として従事させて頂いています。各務原市に住んでまだ間もなく、知らないことも多いですが、だからこそ伝えられることがあるはず。発信に邁進していく所存であります。

OFFICIAL ACCOUNT公式アカウント
  • facebook
  • instagram
Page Top