市役所のすぐ北。アイアンウッドのウォールサイン、格子戸、白壁にガス灯のようなレトロな外灯。「和風甘味 明治茶房」は、華やかなフォルムの和スイーツを楽しめる店だ。
店内は、ダークブラウンのインテリアで統一された和モダンな雰囲気。処々に飾れている季節の花や小物が店主の心遣いを感じさせる。
1962年、各務原市誕生の1年前。この場所にオープンした「喫茶 明治」は、珈琲を楽しむ店として常連客が足しげく通う「まちの喫茶店」。2005年、義父母からこの店を引き継ぎ、珈琲だけでなく、あんこなどを使ったスイーツも楽しめる「和風甘味 明治茶房」へとリニューアルした。
人気の「白玉道楽」は、白玉とあんこ、山のように盛り付けられた抹茶アイスなどがビジュアル抜群。心躍る和風スイーツに思わず笑みがこぼれる。
もちもちとした白玉、小豆の風味が残る優しい甘さのあんこ、ほろ苦い抹茶アイス。どこから食べても期待を裏切らない美味しさ。ひとくち、もうひとくちと手が伸びる。
メニューは、フルーツやクリームなどを使用した彩り豊かなものばかり。
お店の顔ともいういうべき「あんこ」は、オーナー・田中恭子さんが丁寧に炊き上げるこだわりの逸品だ。
あんこ好きの方には、「ぜんざい」がおすすめ。ふっくらと炊き上げた小豆の上品な甘さが、贅沢感と満足感を与えてくれる。
甘さが気になる方には、「しょうがぜんざい」や「フレンチトースト」をおすすめする。
「幼いころからあんこやスイーツが身近にあった」という恭子さん。美味しさを分かっている故、「大人が気軽にパフェなどを食べられて、ゆっくり遊べるお店にしたいと思ったのよ」と、開店当初の想いを話した。店内には、クラフト作家の作品の販売スペースがあるほか、演奏会や中国語の講座を開催するなど、楽しみ方は多岐にわたる。
心がほっとする、そんな時間を明治茶房で過ごして欲しい。