各務原にある基幹病院、東海中央病院のすぐ近くにお店を構えるAn’z KITCHEN。看板のとおりオムライスとパスタが美味しくいただけるお店だ。
「料理が好き」「食べることが好き」というオーナー・立石雅裕さん。安くて美味しく、誰にでも食べてもらえて喜んでもらえるメニューが何かを考えたとき、オムライスとパスタを提供したいとの思いで、平成18年にオープンした。

店内はこぢんまりとしているが、木のぬくもりが感じられる落ち着いた雰囲気で１人でも気軽に入れる。実際に女性が1人で来て、リピーターとしてまた来店されることもあり、嬉しい限りと立石さん。コンセプトも、老若男女どんな人にも来店してもらい、喜んでもらうことだと言い、そんな思いがしっかりと伝わるお店だと感じた。

僕はランチAコースの「和風あんかけオムライスとイタリアンパスタ」が大のお気に入り。あんかけオムライスは卵がふわとろ、餡はやさしく、ライスと混じり合うことで絶妙な食感でとても美味しく、イタリアンパスタは昔ながらの味わいで懐かしくも、食べたことがないような味わい。
オムライスのお米もパスタの麺も程よくもちもちしていて、どちらも深くて優しい味がする。
自宅でも作れて食べられそうなのに作れない、手が届きそうなのに届かない、そう表現するのがわかりやすいだろうか。

舌鼓を打っていると、店内はいつの間にか満員になることも多い。「ありがたいことにメニューの根強いファンがいてくれるからですかね」と立石さんは嬉しそうに言う。立石さんと店員さんがお店のコンセプトからずれることなくやってきたことで、多くの人に愛されている証拠なのだろう。
どんなに忙しくても、伝票には店員さんからの一言が添えられている。食べても気持ちよく、帰り際も気持ちよくしてくれる。店内の雰囲気も、オムライスやパスタの深くて優しい味も、そこで働くオーナー、店員さんが創り出しているのだと実感し、明日もまたちょっと頑張ろうと思わせてくれるお店なのである。

コロナ禍の現状、店内では対策として空気清浄機を配備して、換気を怠らないなど安心してお客さんに通ってもらえるよう工夫しながら営業しているとも教えてくれた。今はコロナ禍でなかなか自由が利かず、難しいことも多いと思うが、是非ともAn’z KITCHENが織りなす深くて優しい味に触れてほしい。