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街並みと共に変化し続ける「交民館」。

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街並みと共に変化し続ける「交民館」。

まちの交民館 十’|TEN

マチノコウミンカン テン

2026.04.10

JR那加駅を出てすぐの十字路に立つ「まちの交民館 十’ | TEN」。大正時代に建てられた古民家をリノベーションして2025年4月にオープンした。店内は、どこか懐かしいレトロな空間が広がる。中でも天井に輝くミラーボールが印象的で、落ち着いた雰囲気の中にも遊び心が感じられる。

店名の「TEN」には、「拠点」「転じる」「十字路」など、さまざまな意味が込められている。番頭の葉山瑛介さんは、「この場所の本質は、色々なモノやヒト、コトが交わる交差点です。私は、「交民館」と呼んでいます。地域の人が自然に集まり、交流できる場所として使ってほしいです。喫茶店は、その形の一つであり、単なる喫茶店ではありません」と話す。

店内は、主に1階が喫茶スペース、2階がイベントスペースとして活用。2階では写真展やワークショップ、古道具の展示などが開催されるほか、時には1階でライブイベントが行われることもある。ジャンルを限定せず、さまざまな表現や活動を受け入れる「発信の場」として機能しているのが特徴だ。

この場所が生まれた経緯も特徴的だ。もともとはリノベーションによる空間づくりと古道具の販売を主目的として、2023年12月に古民家の改修が始まった。そんな中、2024年1月の能登半島地震をきっかけに、震災支援の拠点として活用されることになったという。その経験を通して、「この場所を使って何かできないか」と模索を続けた結果、2025年4月に「まちの交民館 十’|TEN」の中に「喫茶 テン」をオープンした。現在は、喫茶店という枠を超え、「まち・ひと・もの」の魅力を発信する拠点としての役割を担っている。

まちの交民館であるTENの想いがカタチとなっているシステムに、「くるくるチケット」が挙げられる。お客さん同士の交流が目的となっている、ユニークな制度だ。まず、お客さん(A)が手紙と共に500円のチケットを支払い、新米ママ・パパや受験生など、どのような人に使ってほしいかを設定する。チケットを見たお客さん(B)が、そのチケットを使って注文し、チケットを購入した人(A)に宛てた手紙を送る。こうした取り組みは、人と人とのつながりを生み出すことを大切にするTENならではの試みといえるだろう。

街の十字路に生まれた小さな拠点「TEN」。あえて枠を設けない自由さこそが、この場所のこだわりなのかもしれない。コーヒーを片手にゆっくりと過ごすのもよし、イベントをきっかけに新たな出会いを楽しむもよし。人と人、人とまちがゆるやかにつながる場所として、これからも形を変えながら歩み続けていくだろう。

まちの交民館 十’|TEN

DATA

まちの交民館 十’|TEN マチノコウミンカン テン

各務原市那加本町45
営業時間:10:00~20:00(月曜日は7:00~18:00)
定休日:水曜日、木曜日
Instagram:@ten_kousasuru.10

2026.04.10

WRITER PROFILE

近藤 昇平s.kondo_ofk

2022年各務原に移住。趣味は自然観察。各務原の自然の魅力を発信したいと思い、市民ライターに。 ペットのトカゲを飼育するために、日々大量の餌用コオロギの世話にいそしむ。

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