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時代が変わっても在り続ける、手作り料理が自慢の大衆食堂。

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時代が変わっても在り続ける、手作り料理が自慢の大衆食堂。

ギフ屋

GIFUYA

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2017.05.19

那加商店街のメインストリートを西に折れ、しばらく歩いていくと「ギフ屋」の間口から漏れ出た光が夜道にぽっかりと浮かび上がる。暖簾をくぐり中に入ると、店内は細長く奥行きのある造り。入り口から奥まで通路が伸びており、入ってすぐ右手通路脇には4人掛けの座敷席。その向こう側には通路に並ぶ格好でカウンターが設けられている。カウンターの上には大皿にもられた大根や厚揚げの煮付け、炒め物など10種類ほどの料理が並ぶ。

現在の店主・長野恵美子さんのご両親が始めたギフ屋。伊勢湾台風で被災し現在の場所に移転したのは長野さんが小学校5年生の時。中学生の頃から店を手伝っていた長野さんは一旦就職したものの、26歳から本格的に店に立つように。以来、今日まで毎日店頭で客を迎え入れている。数年前にお母様が亡くなられてからは、店主として店を切り盛りしている。朝6時からランチの仕込み、ランチ後休憩を挟み、17時から夜の営業、片付けと翌日の準備を済ませ床に就くのは日付が変わった25時頃。忙しい毎日だが、料理をすべて手作りするという信条は変えない。「店をやらせてもらえるだけで嬉しい」と長野さん。

かつて各務原市西部の中心街として賑わいをみせていた新那加駅周辺は、時代の流れとともに人の動線も変化し、平成12年に駅ビルのスーパーが閉店してからは人通りが随分減ってしまったそうだ。そんな中でも常連客に支えられ、ギフ屋はこの地に在り続けている。長野さんの人柄が醸し出す暖かい雰囲気、派手さはないけれども、お客さんを満足させる料理が地元で長く愛されてきたのだろう。

人気メニューは焼きそば。昔ながらの鉄板焼きそばの上にはもちろん(?)目玉焼きが乗せられている。懐かしい味にお酒も進む。他にも旬の刺身やほうれん草炒め、日替わりの煮つけ料理等々、どこかホッとするメニューが多い。

まるで自宅にいる様な気楽さに私もついつい長居をしてしまった。座敷席の壁に貼ってある時刻表を見て一旦は「この電車に乗ろう、そろそろ出ないと」と思うのだが、結局「次の電車にしてもう少し飲もう」を2回繰り返してしまった。
前回お邪魔した時には、小学校5年生になるお孫さんがおばあちゃんのお手伝い。注文を聞いたり、お客さんを先回りしてトイレの電気をつけてくれたりと微笑ましい光景に心が和んだ。勝手ながら是非3代、4代とお店を続けてほしいと思う。

夜だけでなくランチの人気も高い。メイン料理を5種類から選ぶことができ、それにもう一品とみそ汁、ご飯がついて500円。とてもリーズナブルだ。
皆様もお昼時や仕事帰りに一度立ち寄られてはいかがだろうか。店を出た後の心温まる余韻を知れば、私のようにもう一度足を運びたくなること請け合いだ。

ギフ屋

DATA

ギフ屋 GIFUYA

岐阜県各務原市那加楽天地町41
営業時間:11:00~14:00、17:00~22:00
定休日:火曜日
TEL:058-382-0183

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2017.05.19

WRITER PROFILE

南村 高志MINAMIMURA TAKASHI

1979年生まれ。会社員、2児の父です。音楽好きで週末の夜は柳ケ瀬界隈のライブハウスに出没します。市民ライターへの応募はOFTにタダで入れるのでは?との不純な動機からでしたが、まじめに各務原市のヒト・モノ・コトを発信していきます。

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