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「文化には未来がある。」
2022年2月、かかみがはら未来文化財団が設立される。
地域の力を結集し、文化を活かしたまちづくりを推進していくことで、まちに関わる全てのヒトと共に各務原の文化を創造していく方針だ。
財団の設立に先立ち、昨夏、各務原の文化活動に関わるメンバーが集まり、それぞれの立ち位置から見える文化について意見を持ち寄り交流する場が設けられた。まちづくり会社を運営している方たち、アートスクールの講師たち、そして東京都豊島区から来岐した小林紀子バレエ・シアターのバレエダンサーたち。
若きダンサーは、自身が文化の担い手であると話し、記憶に残るものを子どもたちに伝えたいと語る。感性がまちの未来を創造するならば、小さい頃からの文化体験の重要性は優先順位の上位になくてはならない。
トップダンサーであるプリンシパルの彼女が言葉にしたのは、キャスティングの重要性。誰と出会い、誰と関わり、誰と作るか。それは舞台だけでなく、あらゆる場面において言えることだという。各務原は人口15万人程。活発に行動している者同士、必ずと言っていいほど、どこかで繋がっている。共通の知人がいたり、母校が同じだったり。関係性が近いからこそ、一緒に出来ることが増える。多くも少なくもない、このまちの特長のひとつである”ちょうど良さ”が強みになっている。
「人間は、見るもの・聞くもの・食べるもので出来ている」と聞いたことがある。つまりは、五感。感性である。デッサンを教える彼女は、描くことでみえてくる人それぞれの目線や視点の違い、多様性について示唆した。同じものを前にしても、見え方や大事にしていることが違う。感性の違いは、人間の個性となる。
まちの文化を語る中で常に話題の真ん中にあったのは、ヒトだった。全てはヒトに繋がっている。そこに暮らすヒトが、まちを作り、文化を創る。お気に入りのまちは、意外と自分たちの小さな行動から出来上がるものなのかもしれない。
小林紀子バレエ・シアターのニューイヤー公演が各務原で開催される。
新たな繋がりを紡ぎ、文化財団が未来へと向かう序章となる。
【NEW YEAR BALLET IN KAKAMIGAHARA】
小林紀子バレエ・シアター創立50周年記念公演『ニューイヤーバレエ in 各務原』
日時:2022年1月27日(木)18:00開演
会場:ブリニーの市民会館
詳細:https://www.city.kakamigahara.lg.jp/event/1005356/1010019/1012835.html