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移住した「定住人口」でもなければ、観光に来た「交流人口」でもない。
多種多様な形で地域と関わる人々のことを「関係人口」と呼ぶ。
文字だけで見ればどこか抽象的な言葉だが、地域に目を落とせば確実に存在し、そして増え続けている。
12月25日、このまちの「関係人口」と呼べる人々が手掛けるイベントが、学びの森で行われた。
「ひととき坂のクリスマス」と名付けられたクリスマスマーケット。
「公園」という共通項で人が集まり、イベントを作り上げる。
©高田沙織
©高田沙織
主催者のひとり、関市でboozy branch marketを運営する澤村義裕さん。
「雰囲気が合うと思って」と学びの森での開催を戸高翼さんに依頼したという。
もともと、当時高校3年生だった野口大輔さんのアイデアから昨年始まったイベント。二人三脚で企画を形にしてきた。そんな野口さんは、現在大阪の大学に通っている。彼の想いを受け継ぎ、運営の中心を担うのが戸高さんだ。
建築士の大澤佳絵さんは、もともと仕事をきっかけにまちとの関わりが生まれた。そこで繋がった戸高さんが、美濃加茂市で活動する大澤さんたちのテクテクチクリンという竹林の整備・活用の取り組みを知り、会場に自生する竹を使った空間づくりを依頼することになった。
©高田沙織
そして、戸高さんの想いに共感して力を貸してくれるかかみがはら暮らし委員会の仲間の存在も大きい。「関わりたい人が自分のペースで関わる」というメンバーどうしの関係は、何年もかけて築き上げてきた財産だ。
楽しそうな雰囲気を察知して、次から次へと人が飛び込んでくる。
「新しい人たちも受け入れてくれる温かい雰囲気がいい」と話すのは、無印良品イオンモール各務原店の店長・大山由望さん。全国各地で地域密着の取り組みを進める無印良品。同店が地域へ飛び出して民間のイベントとタイアップするのは今回が初めてだそうだ。
スツールなどのアイテムで、ステージ周辺の雰囲気づくりに一役買った。
文字通り関わり方は人それぞれ。故に可能性は無限大だ。
このまちに関わる人の輪は、これからも広がっていくだろう。