
仕上がった柱を手に取り、目を凝らす。曲がっていないか、長さは適切か、加工位置にズレはないか。「よし、完璧だ」。
建築用木材を加工・設計するわが社。木同士を組めるように加工するプレカット工場に勤めて4年になる。4月からは「柱」を担当。床材の「パネル」や、家の構造を補う「羽柄」を経て、3つ目の部署になる。
1日に作る柱の数は200本以上。そのため、「効率と正確の両立」を常に考えている。
木材のねじれや節を見極め、加工機に投入。加工された柱をチェックし、リフトで積み上げていく。もし落としてしまったら、商品として使うことはできなくなる。正確なリフト操作を行いながらも、次の作業の段取りを考える。
めまぐるしく、神経を使うが、1日の終わりに積み上げた柱の山を見上げると、達成感が込み上げてくる。「この向こうに、誰かの笑顔がある」。そう思うと、明日も頑張れる。
道路建設の仕事をしている父の姿に憧れてこの道を選び、正解だった。「自分の手で作ったものが人の役に立ち、喜んでもらえる」。そんなものづくりの醍醐味を知ることができたから。
いつかは、「すべての工程に精通したエキスパート」になりたい。そのために、目の前にある一つ一つをしっかりと積み上げていく。この柱のように。
(広報各務原 2020年10月1日号掲載)
【村下 直哉 むらした なおや】
入社4年目、22歳。休日は服を買いに出かけたり、市内のラーメン店を巡ったりして過ごす。
後藤木材株式会社
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