テンポよくキーボードをたたく。画面を見つめる眼差しは真剣だが、ゲームに関わるうれしさは隠し切れない。「ゲームを作る仕事」は小さなころからの夢だった。

　地元の名古屋を中心に就職活動を行っていたとき、岐阜でゲーム会社を見つけ、すぐに応募。コンピューターソフトウェアの開発・製造などを行うわが社は、「今までにない面白いゲームを作ること」を理念としている。

　入社当初は先輩のサポート役だった。経験を重ねた後、一からゲームを作るプログラマー。ゲームの世界観を作るプランナーを経て、現在は、進捗やコスト、品質管理などゲーム開発の進行を管理するディレクターに。視野の広さが求められるが、やりがいも大きい。

　ディレクターを打診されたのは昨年の春。挑戦と捉えて引き受けたが、初めての経験で、納期も短く、開発は困難を極めた。そのとき、上司や先輩、メンバーに助けられた。この経験から、「自由に意見が言えるチーム」が信条になった。

　今は、新たなゲームの納期が目前に迫る、チームにとって最も熱い時期。全員で、お客様の「面白い」の一言を引き出すために余念がない。今後も数えきれない開発に関わっていくだろう。楽しんでもらうために妥協はしない。大好きなゲームで、喜びを提供できる、最高の仕事だから。

（広報各務原　2020年1月1日号掲載）

【小見山　良毅　こみやま　よしき】
入社5年目の28歳。体を動かすことも好きで、最近は筋トレにはまっている。特技は、日本舞踊。