パネルを素早く操作。ガタッと大きな音とともに工作機械が動き出す。目の前の金属にレーザーが縦横に描く軌道を鋭い眼差しで見つめる。1枚の鉄板から、多くのパーツが切り取られた。一つ一つに定規を当て、誤差がないか、入念に確認。
あらゆる機械やその部品類は、工作機械から生み出される。工作機械を操り、無駄を抑え、正確な部品を作ることが、製品の競争力高め、ものづくりを支える力になると自負している。
高校で機械加工を学び、切削が面白いと入社を決めた。コンピュータ制御で自動運転する工作機械を見たのは、入社後。すぐさまその魅力に引き込まれた。
現在は、金属を切り抜くコードの作成と切抜を担当しているが、溶接や塗装などの工程も把握するように努めている。他の作業を知ることで、視野が広がり、アイデアも浮かぶ。新しい工程を加えることで、効率が上がるのであれば、直ちに実行する。作業が増えた分は無駄を減らせばいい。
わからないことばかりだった入社当初。周囲に聞く回数は徐々に減り、自分なりに考えられるようになるにつれ、自信が芽生えてきた。「原因のない不良はない。論理的に考えれば答えは見つかる」。先輩の言葉が心に刻まれている。今日もその言葉を胸に、目の前の機械と正対する。金属加工を極めたい。熱い気持ちを鉄に注ぐ。
(広報各務原 2019年10月1日号掲載)
【小川 優太 おがわ ゆうた】
高校時代から、技術の追求に喜びを感じてきた。「自宅でも、仕事の道具を揃えて研究しています」。23歳。
株式会社亀山鉄工所
株式会社亀山鉄工所 カブシキガイシカメヤマテッコウジョ
岐阜県各務原市金属団地218
TEL:0583-89-3488
FAX:0583-82-2243
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