ーどんなお仕事をされているんですか
トリマーとして、犬のシャンプーやカット、ブロー、歯磨き、保湿スキンケアなどを行っています。
小さいころから犬を飼っていて、漠然と犬に関わる仕事をするだろうなと思っていました。大学時代には、ドッグトレーナーのサークルに入り、アジリティの大会にも出場しました。大学院１年生の時に、大学の後輩が私の愛犬をカットしている様子を見て、トリミングも勉強したいと思い、すぐに専門学校に通いました。
大学院卒業後は、東京で７年間、２つのトリミングサロンで働き、トリマーとしての技術と経験を培いました。サロンで、私を指名してくださるお客さんができたことや、自分の働きがどれほどお店に貢献できているのかを考えるようになったころ、何となく「いつか自分の店を持ちたい」という気持ちが生まれてきました。その後、実家のある愛知県に戻ったタイミングで一念発起し、トリミングサロンを開業することにしました。

ー起業で大変だったことは何ですか
マーケティングリサーチを行い、価格設定やどのような付加価値を付けるかをよく考えました。お客さんが納得した上でカットを依頼してもらいたいと思い、内覧会でワンちゃんの爪切りなどを行い、実際に私という人間を見てもらうこともしました。

ーどんなことを大切にしていますか
トリマーは、トリミングをするだけでなく、健康状態や性格などをしっかり把握して、お客さんに伝えることが仕事だと思っています。そのためにワンちゃんとコミュニケーションを取ることを大切にしています。

ーこれからの目標を教えてください
今、トリミングしているワンちゃんがシニアになってもサポートしていけるように、リハビリやマッサージなどのシニア犬へのケアについても学びたいと思っています。お客さんとワンちゃんに丁寧に向き合って仕事をしていきたいです。

（広報各務原　2025年5月1日号掲載）