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秋の夕暮れ時。どこからともなく金木犀が香るまちを抜け、木曽川を目指す。
今回のチェアリングは、木曽川河畔遊歩道沿い。
夕日を背に受けた伊木山の、アウトラインの美しさが切り絵のごとく浮かび上がり、対岸には隣県・愛知が誇る国宝犬山城が悠然とそびえる。
川風を感じながら、ゆっくりと雲が流れていく様を目で追う優美な時間。伊木山の近くで岐阜基地から飛来してきた自衛隊機が旋回していくのが見える。遊覧船が目の前を去来し、船頭が歴史を紹介する声が聞こえてくる。シーズンであれば、木曽川鵜飼の様子も見ることができる。
これから空気が冷たくなり、一層景色が凛とする。
私にはこれがふるさとの風景。