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2021年11月3日、市外、県外の人たちにまちの魅力を知ってもらうことを目的に各務原市を巡る「かかみがはらツアー」を開催した。
各務原市の魅力を全国に発信するオンラインイベント「かかみがはらアワー」(10月19日開催)をきっかけに企画された今回のツアー。かかみがはらアワーで紹介した様々なまちの魅力を現地で体感するとともに、参加者同士やまちの人との交流をとおして、各務原と関わる人を増やすことを目指している。
参加者は3組5名。各務原の定番スポットを堪能した1日の様子をお届けする。
当日は秋晴れ、気持ちの良いまさにツアー日和。名鉄各務原市役所前駅に集合した参加者たちで、まずは軽く自己紹介。大垣市や笠松町、千葉県松戸市からの参加だ。それぞれ各務原に親戚や知人がいるが、頻繁には訪れる機会がないという。
自己紹介を終えると、早速「ふれあいバス」に乗り込む。岐阜県にゆかりのある絵本作家・高畠純さんが描いたほのぼのとしたイラストが目を引くこのバスは、市のコミュニティバス。普段から市民の足として利用されている。今回のツアーでは、よりまちの暮らしをリアルに体感するため、移動はふれあいバスを利用した。
南下していくふれあいバスに揺られながら、車窓から見えるまちの景色に視線を注ぐ。市民公園や各務原市役所、飲食店やスーパーマーケットなどで賑わうエリアから、航空自衛隊岐阜基地の脇を進み、民家が立ち並ぶ住宅街へ。
15分ほどで着いたのは「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館」通称”空宙(そら)博”。国内唯一の本格的な航空と宇宙専門の博物館で、次代の航空宇宙産業を担う子どもたちの夢を育む施設として、2018年3月に全面リニューアルされた。
ここでは博物館副館長の永井さんの説明を聞きながら、空宙博を見学。
まずは航空エリア。航空機の誕生や各務原の航空機産業の発展や歴史について、実機や実寸大の模型、展示から学ぶことができる。
参加者から「本で読んだことがあるライト兄弟のフライヤーがあって、とても感動した!」という声も。
(参加者により撮影)
図解による飛行機の進化を示した壁面展示。「家の壁紙にしたい!」という声もあがった。
(参加者により撮影)
次に現れたのは、ずらりと並ぶ航空機。戦後日本で開発されたものだ。普段は間近で見ることができない機体の迫力に圧倒されながら、永井さんの説明に耳を傾け、興味を惹かれた機体を写真に収めていく。
さらに進んでいくと、航空エリアから宇宙のエリアへ。ロケットや人工衛星、宇宙探査など、ニュースや映画でしかなかなか見られない世界が、少しだけ身近に感じられた。
参加者からは、
「中に入るのは初めてだったが、想像以上にたくさんの飛行機があり、飛行機の歴史がよく分かった。もっと、詳しく知りたくなったのでまた訪れたい」
「詳しく分かりやすい説明で館内を見学できて、とても良かった。いただいた資料も自宅でじっくり目を通したい」
といった感想が寄せられた。限られた時間の中ではあったが、存分に空宙博を楽しんでいる様子だった。
空宙博を楽しんだ一行は、再びふれあいバスに乗り込み各務原市役所前駅へ。停留所からほど近い都市公園「学びの森」へと足を運んだ。ここは、この日開催の「各務原マーケット日和」の会場だ。マーケット日和は、毎年11月3日に開催される市とボランティアメンバーにより創り上げる市民協働型のマーケットイベント。
今回のマーケット日和は、「公園をリビングに 街をダイニングに」がコンセプト。まちの飲食店で食事をしたり、テイクアウトをして食事を楽しむことを提案している。かかみがはらツアーでももちろんテイクアウトし、マーケット会場内でのランチタイムとなった。
たくさんの飲食店の中から今回は、「寿司たなか」と「Monkey SPICE(モンキースパイス)」をチョイス。
「寿司たなか」では、マーケット日和限定メニュー「まぐろバーガー」。
食べ応えのあるまぐろカツと新鮮な野菜の組み合わせに舌鼓。「ボリュームのある見た目だけれど、あっさりと食べられた」と好評だった。
(参加者により撮影)
「Monkey SPICE」はスープカレー専門店。メインの具やスープの辛さなどを好みで選ぶことができる。今回は、お子様用の「こざるセット」やチキンレッグが入ったカレーなどを注文。
大きくカットされたチキンや野菜に驚きながら、スープカレーをじっくりと味わう。「こざるセット」を選んだお子さんは、あっという間にカレーを完食。
気持ちのいい青空と豊かな緑に包まれ、時折聞こえる演奏に耳を傾けながら、木陰に広げたレジャーシートの上でランチを堪能した。
ランチタイムを終えると、残りの時間はマーケット日和を思い思いに過ごす。
KAKAMIGAHARA STANDでドリンクと蒸しパンをゲットし、食後のおやつを味わったり、空宙博でお土産にもらった紙飛行機を組み立てて、一緒に遊んだり、色とりどりの装飾がされた会場の様子を撮影したり。「写真を撮るスポットがたくさんあって楽しめた」と話していた。
(参加者により撮影)
(参加者により撮影)
参加者のもとへマーケット日和のボランティアスタッフが立ち寄り、各務原やマーケット日和のことなどについて話す姿もあった。この日だからこそ生まれる特別なつながりが見ることができた。
さらに、マーケット日和の実行委員との交流もあった。毎年11月3日に開催されるこのイベントには、非常に多くの方が来場されるが、今回はコロナ禍ということで、感染症対策とのバランスを取りながらの開催となった。出店数を絞り、ゆとりを持って楽しんでもらうこと、市内のまちの飲食店を応援する意味で、食事やテイクアウトを推奨しているということだ。
参加者同士やまちの人との交流も深まれば、と企画された今回のツアー。
「マーケット日和のボランティアで参加されている方や運営の方ともお話できてよかった」
「様々な年齢の方が参加されて、普段なかなか交流がない方たちともお話しできて楽しかった」
と感想をくれた。
陽が傾き始め、あっという間に解散の時間に。短い時間の中でも各務原の良さを体感できるよう、まちの定番のスポットを詰め込んだツアーとなったが、もちろん1日だけでは各務原市の魅力は伝わりきらない。
「今度はあのお店も行ってみたい」。
このツアーをきっかけに、今回紹介しきれなかった場所にも、ぜひ訪れてほしい。市では、今後も多くの人に各務原の良さを体感する機会を作っていく。
文責:株式会社リトルクリエイティブセンター(かかみがはらアワー、かかみがはらツアー受託者)