モータースポーツライセンスを持つ父の影響から、幼いころから車が好きで、車関係の職に就くのはごく自然なことだった。

「トヨタ自動車」の純正部品を販売できるのは、県内でわが社のみ。エアクリーナーなどの小さなパーツから、ドアやバンパーなどの大型部品までを扱い、取引先は県内のトヨタディーラーや修理工場、車用品の販売店など、800店舗を超える。

最初の配属は物流部。倉庫からトラックに積み込むまでの出庫業務を任された。そこで学んだ、ミスをしない「安全品質」の考え方は、今年4月から配属されたコールセンターでも生きている。顧客からの受注を一手に担うこの部署は、いわば会社の「顔」。1人当たりの電話は1日数十件、ときには100件以上にものぼる。受話器を片手に、膨大な部品の中から顧客の求める1品を導き出す。

早く一人前になるためにも、1件でも多く経験を積みたい。気持ちは逸（はや）るが、ミスは許されない。「顧客の期待に確実に応える」。それが、純正部品を扱う共販店としてのプライドだ。

今は、勉強の毎日。車の構造に関する知識や、コミュニケーションスキル、学ぶことは山ほどある。ときにはうまくいかないこともあるが、前を向いて全力で進みたい。この仕事に、誇りと情熱を持っているから。

（広報各務原　2019年7月1日号掲載）

【竹内　裕貴　たけうち　ゆうき】
趣味は野球。現在、入社2 年目となる。今年4 月からコールセンターに配属された。24 歳。