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ヒトとの出会いと最良の時間。

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ヒトとの出会いと最良の時間。

東芝ブレイブルーパス東京ゼネラルマネージャー

薫田 真広クンダ マサヒロ

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2023.04.26

世界三大スポーツのひとつ、ラグビー。
2023年は、4年に1度開催されるワールドカップイヤー。日本で開催された前回大会は記憶に新しい。
「品位・情熱・結束・規律・尊重」の5つのコアバリューは、選手・指導者・スタッフのみならず、ファンなど全ての人たちに共有され、全員が心を一つにし一体感を持つ「One Team」の最も基本となる考え方。精神性を重んじるスポーツだ。

薫田真広さんは、東芝ブレイブルーパス東京チーム強化部ゼネラルマネージャー。元ラグビー日本代表、キャップ44。現役時代のポジションはフッカー。
スクラムの最前列中央で攻撃、守備両面で要となるフッカー。代表として戦ってきた選手ともなれば、抜群の身体能力と判断力を持ち合わせていることは言うまでもない。圧倒的な存在感と、俯瞰力に優れた方なのではと想像していたが、それに間違いはなかった。さらに、情熱的で笑顔が素敵な人物だ。 

今回、薫田さんと地元各務原で待ち合わせたのは、母校の中学校。卒業して以来、実に40年ぶりの訪問だという。
グラウンドを1周しながら、「あの辺の階段から下りてボール拾いに行ったよ。こっそり水を飲んだりして。」と当時の記憶が蘇る。
中学時代は野球部に所属。仲間と白球を追いかけた3年間。何の疑いもなく高校進学後も野球を続けることを決めていた卒業間近、先生から「ラグビーをやってみたら」と一言。
容易に受け入れることはできなかったが、何度となくかけられる言葉に心が動いた。高校に入学し、ラグビー部に入部。それがラガーマンとしての人生の始まりだ。

「人にはターニングポイントがあって、その時指導者が良い方向に導けるかが大切」と薫田さん。
指導者となった現在。自身の進むべき道へと導いてくれた恩師のように、それぞれの最良の道を見極め、導く。「啐啄の機(そったくのき)」が座右の銘だと話す。
平均点の選手、ユーティリティープレイヤーを作るのではなく、秀でたところを伸ばす。それこそがチームの力となる。そこをいかに引き出すかが指導者としての手腕。

また、チームづくりで大切なことは「仲間意識」。ユーモアを交え楽しませながら気分を高め、チームのカルチャーを創ること。一人一人のリーダーシップを磨くことが重要だという。各々が自信を持ち、仲間を守る。そのためには自分自身が準備しルーティーンを作る。時には人前でプレゼンをさせることなどもあるという。

チームをはじめ、人に対する真っすぐで熱い思いに触れ、一言一言が胸に響く。
仲間を見る力、導く力。薫田さんの人間力を感じた。

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2023.04.26

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