日本ラインうぬまの森はJR鵜沼駅から車で5分ほど。みどり坂を上った先の山にある。麓には市立図書館分館「もりの本やさん・森の交流館」が併設している。その脇にある看板の地図を見ると、展望台は頂上の他にも何か所かにある。森へと続く道にふと目をやると、旧中山道うとう峠と、ふるさと眺望の丘へと続く道の分岐点となっている。うとう峠は、入口から木々が生い茂り、石畳の道と相まって異世界に入るような雰囲気を持つ。この道を皮切りに散策を始めることにした。
1人で歩くと少し心細くなるくらい薄暗いが、夏でも涼しく清々しい空気に浸り、リラックスする。軽装でウォーキングしている人を何人も見かけ、すれ違う人に挨拶し、緑豊かな景色を楽しむ。すると脇道が見えてきた。どのような場所に抜けるか、好奇心がそそられる。
しばらくすると、アスファルトの道に出た。先ほどとは異なり、明るい光が注ぐ。ほどよい木陰のある中でも、時に夏の暑さを感じる。看板を見ると「萩の道」とある。ここは最初の分岐点にあったもう一つの道のようだ。迷路のようで少しハラハラもするが、どの道も必ずどこかに繋がっていて安心だ。途中、両脇にあった木々が少なくなり、ふるさと眺望の丘にかけて一気に視界が開ける。澄みきった青空と眼下に広がる住宅街の景色は、ここまで歩いてきたご褒美をもらった気分になる。再び歩き始めると、緑の芝生が広がる頂上の展望台に着いた。そこからは、日本ラインと呼ばれる名勝木曽川、さらに先の名古屋市まで一望できる。雄大な木曽川や普段見上げている多くの建物が、まるでジオラマのように感じる。見渡すその景色は爽快だ。
下山途中、コナラやタカノツメなど、木々に名札がついていることに気づく。私は疎いが、様々な植物が生い茂っていることが分かる。野鳥のさえずりが心地よく、虫の音も賑やかだ。こんな風に気軽に自然を体感できる場所が身近にあるのはとても嬉しい。
目的やルート次第で、色々な表情がある日本ラインうぬまの森。思い思いの過ごし方で楽しんでほしい。
日本ラインうぬまの森
日本ラインうぬまの森 二ホンラインウヌマノモリ
各務原市鵜沼字石山6529-2
利用時間:9:00~17:00
休園日:月曜日(祝日の場合はその翌日)、休日の翌日、年末年始
OFK編集部OFK編集部
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