2021年早春の開花から一年の間、数回にわたりチェアリングを開催。花見をし、みんなで実を収穫した。その後、塩漬けにして市役所旧庁舎の屋上で天日干しに。2022年5月、その梅干しを携えて再び蘇原自然公園へ。

小雨が降ったり止んだりのお天気。
青々とした実が鈴なりになっている姿は、一年前に訪れた時と同じ。この梅で梅干しを作ったんだねと話しながら、椅子を置く場所を探す。

樹形の美しい大木の下を目指し、池の見えるほうを向いて座る。池の向こう側にはカワセミを撮影する方たちがカメラを設置し、せわしなく、ただし音が立たないようになにやら作業をしている。静かな環境に時間を忘れてしばしのんびり。

各自、握ってきたおにぎりに、蘇原自然公園の梅干し。塩気やフルーティさに少しの個体差があるようだ。複数の品種を一緒に漬けたことで起こる若干のロシアンルーレット感。青梅をお店で買って漬ける時には出会わない”楽しさ”である。

お腹がふくれたタイミングを待っていたかのように大粒の雨が。池の水面に次々と波紋を描いては消える。慌てて東屋に避難し、雲が過ぎるのを待つ。
雨音が収まり、空に明るさが戻った。